そうそう、動画撮影の時にやっぱりデコさんに
「アートにエールを!の「を」はどうするの?」
と、ご指摘を受けまして、
「それは、曲の一番最後にみんなで「OH!」と言っていただきたく、バカラックの歌のように(笑)どうぞよろしくお願いします!」
と申しましたら、演奏しているうちに
「おー!」
ではなく
「うーっ!」
に(笑)
それも、アドリブって考えたら楽しいかなと思ってそのままにしました。
本当にどこをとっても楽しい思い出になりました。
東京都に応募しました。というタイトルでずっと書き続けてきました。
直子さんや、めぐちゃんがFacebookやTwitterなどで宣伝してくれたおかげで動画を見て下さる方も多く、私のブログを訪れて下さったり、本当にありがとうございます。
しかし、昨日もめぐちゃんとLINEでやり取りしていて
「でも、どうもラソレラについてわかっている人ほとんどいないみたい。」
「えっ⁉︎頑張って歌詞つけたのに〜」
「だってCちゃんは素敵なメロディー!ってすごくほめてくれたけど、全くわかってなさそうだから、実はね、と説明したんだけど、そしたらちょー驚いてた」
「えーっ気がつかないのかなあ」
「よし、誰かに試してみよう!」
ということでめぐちゃんのお弟子のマーリーに連絡。
「そうなんですよ〜ラソレラずっと謎で。」
とマーリー。
「カラクリは二つあるんだよ。一つはよく聞けばわかるはず、二つ目はクラシックやってたなら特にわかると思うんだけど、、、」
「えーっ、わかんないなぁ、でも言わないで!必ず答え出します」
「愛さんと銭湯で一緒にお風呂入ったら、きっとわかるよ。」
とめぐちゃん
「富士山とか、関係あります?」
「???」
「銭湯と言えば富士山じゃないですかぁ」
めぐちゃんと私、笑い転げる。
その後、数々の笑いを私達にもたらしてから、マーリーは無事二つの答えを見つけスッキリしたようです。
アートにエールを!という曲を作って動画を撮るとき、どこまで説明しますかねーと私が言うと(最初は動画の中でも、わかりやすくするかなと思ったのです)
クジラさんが
「いいの、いいの。わかる人がわかればいいんだよ。」
と。
それもそうですね。
と、めぐちゃんが編集の時、歌詞をつけただけにとどまりました。
しかし、こう誰も気がつかないとちょっと肩すかしされたような、、、
すると今朝、15年前に私のレッスンを受けてくれていたHiromiさんからコメントが!
久しぶりに連絡をくれたのも嬉しいし、彼女がしっかり音楽の仕事に携わり、楽しみながらYouTubeに自分のコーナーまで持っていることに感激しました。
「ありがとう!」
この場でお礼を言わせてもらいます。
また、何か縁があるといいなと思います。
そして、Hiromiさんはサクッと答えがわかったようです。
なるほど〜
クジラさんの言ってた意味が少しわかり、にやけております。
デコさん、直子さんにも、めぐちゃんにも、音楽を勉強している生徒さん沢山います。
わからない方、ぜひ暇な時考えてみてね!
結局、完全形での動画を提出することは諦めざるを得ないこととなりました。
アートにエールを!という曲は東京都のプロジェクトから生まれた曲です。
それはやっぱり東京都のサイトにアップされたい!
なんとか一曲だけでのアップロードを、と東京都にお願いしました。
「えー、どうしようかなぁ、今忙しいんだよねえ。役所ってさぁ、結構いろんな事しなきゃならないし〜」
「そこをなんとか!すごく頑張ったんだよ。だからお願い!」
「それにさぁ、ギガファイルで送れって言ったよねぇ。」
「えっ?だって電話した時に、メールに添付してって言われたよ。」
「あっ、それ俺じゃないし。じゃいいわけ?」
「ごめん、ごめんなさい。わかった、急いで送るから、ね。」
と、東京都とのやり取りは、女の方が惚れちゃってるカップル風にいうとこんな感じですが、実際、最後にまた一山も二山もありました。
最終的には彼の部屋に押しかける彼女よろしく、私が都庁まで出向く勢いになりました。
結局は行かなくてすみましたが、改めて自分の無力を思い知らされ、またも泣きそうになりました。
正に、皆んなの力でアップロードに漕ぎ着けたのです。
待って待って、アップロードされたものは、めぐちゃんがまた頑張って編集し直してくれたものですが、サムネイルは最初に苦労して作って送ったものではなく、デコさんいうところの間抜けた感じのものでしたし、新しい動画と共に私が書き直して送った動画説明文は忘れられ最初に提出したものなので、実際の動画と比べるとトンチンカンなものになってしまっておりました。
またも全員参加の長い会議で、
いろいろ直して欲しいけど、東京都忙しそうだしこれ以上いろいろお願いして、
「えーっ、それなら全部無しにしちゃうよ。」
と言われたら嫌だよね。
要約するとそういう結論になり、おとなしくしていることにしました。
ですからアップロード後、すぐに胸を張って宣伝も出来ず、完全形をYouTubeにアップできる見通しが立ってからのお知らせとなりました。
本当に本当に苦労の末の作品でしたが、今では自分達で探すのも難しいほど沢山の動画の中に埋もれてしまい、なんだかなぁという気もします。
でもでも、今回の一連の出来事は本当に貴重な体験となりました。
これまでもいろいろと行動を共にしたことのある仲間ではありますが、こんなにまで深く話し合うようなことはなかったですし、それぞれが音楽について生き方について、どんなことを考えているかを知ることにもなりました。
そして奇しくも、自分達の音楽、音を何度も何度も聞く事になり、皆んなそれぞれにその音やメロディーに励まされたり、いろいろな想いを馳せることとなったのです。
今のような状況の世の中で、沢山の人達が今まで考えなかったことを考えることになっているのではないでしょうか?
涙が出てしまうことも多いと思います。
何十年も、いえ、そのもっと前から、人は辛くて苦しくて孤独な時、空を見上げて幸せを祈り、手を取りあって、変化を受け入れて新しいことを考えて生きてきたのだろうと思うのです。
私達の大好きな歌のように。
ありがとう!
なんとか動画が仕上って、なんとか私のスマホから東京都に送り、いつアップロードされるのだろうとワクワクしながら毎日を過ごしておりました。
長い長い一週間が過ぎた頃、東京都からメールが。
「動画を確認しましたが、二曲目のメドレーについてはアップロードしても問題ないですか?」
「?」
どういうこと?
最初のデコさんからの沢山の質問状の中に著作権については?とあったので、きちんと調べました。
「上を向いて歩こう」も「見上げてごらん夜の星を」も著作権協会にYouTubeからきちんと包括的に著作権料が支払われているということ。
何か問題でも?
でも何かあってはいけないともう一度、著作権について必死にあちこち調べてみるとある一つのサイトに、編曲した場合、管理者に許諾が必要なことがあると小さく書いてあり、、、
小さいよ!
まるで通販の「個人的な感想です」くらい小さいよ。
っていうか、東京都、知ってるなら企画書提出した時に言ってよ!
でも知っている人からしたら、そんなこと当然!なんだろうし、知らない私が馬鹿だった。
怒ったり落ち込んだりしたものの、とにかくなんとかしなければ、と今度はその二曲の管理者をまた必死に調べました。
そしてその二社に電話すると、一社は担当者にその旨メールで送って下さいとアドレスを教えられて速攻でメールを送り、もう一社は折り返しますのでと言われて電話番号を伝えました。
ほどなく、社長直々に電話をいただき長電話をすることに。
要約すると、社長は東京都のプロジェクト自体に疑問を感じるということでした。
本当に芸術を、アーティストを助けていることになっているのか?
うわべだけのコマーシャルになっているのではないか?
確かにその頃、東京都のプロジェクトについては賛否両論ありました。
社長の意見も、一つの意見としては理解できます。
でも、私はもちろん報酬の10万円も欲しいけれど、大好きな曲を大好きな人達と私達のやり方で演奏してそれを出来るだけ沢山の人に聞いて欲しいのだ。
個人的にYouTubeにあげるより東京都のサイトからあがった方がより沢山の人達に聞いてもらえるのではないかという思いからであり、そして曲に対してはリスペクトしているつもりだ。
ということを懸命に話しました。
社長はYouTubeにアップする事は問題ないと了解して下さいました。
うーん、東京都もYouTubeではあるのですが、、
でも東京都のサイトからアップされるのは許可できないと。
他の人も全て断ってるから、あなただけ良いと言うわけにもいかないと。
でも、動画を見てみたいから送って下さいと言って下さいました。
電話を切ってその場にへたり込むと、メールが入っています。
見ると最初の一社からでした。
「ジャズにアレンジされたんですね。どうぞ、そのままお話進めてくださって大丈夫ですよ!」
とてもフレンドリーなメール。
、、、なんとも複雑。
とりあえず、みんなに泣きながらLINEして。
ほら見なさいと叱られることも覚悟だったのに、誰一人としてそんなことを言う人はいなくて、
「そこまでは、なかなか気がつかないよ」
「社長が動画見てみたいと言ってくれるまで、よく話したね」
と、なぐさめてくれて、その時は本当に涙が出ました。
その夜には動画を送って、次の朝には社長から返信がありました。
社長は心苦しいと言ってくださったものの信念はかたく、その動画を見て気が変わるというようなTVドラマのようなことにはなりませんでした。
ついでと言ってはなんですが、OKしてくださった会社の担当者にも動画を送り、その後も社長とも担当者の方ともメールのやり取りをして、本当に貴重というか自分でも信じられないような体験をしました。
しか〜し!
そこで、あきらめる者は誰一人おりませんでした。
「アートにエールを!だけでもアップロードしてもらおうよ」
「そうだよ!アートにエールを!プロジェクトなんだもの!」
「いい曲だよ!」
「みんな!ありがとう!なんとか頑張って東京都に頼んでみるよ!」
その時は本当にTVの青春ドラマのようでした(笑)
「愛さん、一升瓶でも持って社長の家まで行って説得してきてよ!」
とは、めぐちゃん。
おいおい違うだろ!?
昨日、やっとYouTubeにフルバージョンをアップすることが出来て嬉しく思います。
妙子さん、めぐちゃんの苦労の末の作品です。
私はと言えば、何度かというより結構何度もセブンイレブンにWi-Fi繋ぎに行くというくらいでした。
元々、編集に関しては妙な自信がありました。
犬友の人達が、公園でワンコ達の動画を撮ってその場で、スマホ一つでサクッとそれなりの感じでYouTubeにアップしていたので、いざとなれば私がスマホで、まあ人の三倍くらいはかかっても編集してやる!という意気込みでした。
でも結局は、妙子さんもめぐちゃんも仕事があり、更に妙子さんは入院中のお母様、めぐちゃんは長い闘病中のお父様を看病しながらの忙しい中、時間を縫って編集してくれました。
私は最初に題名と最後にみんなの名前、あとは二曲繋げて、と軽く考えていたのですが一晩で大枠を編集してくれた妙子さんが
「やっていくうちに途中で写真を入れたりしたくなっちゃって、その写真を探したりしてたらどんどん時間経っちゃって、、、」
と、やっぱり出来る人がやるとそうなりますよね。
いやいや、そんなに凝らなくても、、、
と言う私の意見は却下されることに。
妙子さんの大枠をめぐちゃんに引き継いだ後も、ノイズが気になるとか画面が美しくないとか気になり出したらいくらでもやりたい事は増えていくようで。
ただ、妙子さんとめぐちゃんのやり取りを見ていて
「アートにエールを!はテイク2です」
と妙子さんが言うので、
「えっ、テイク3じゃないの?」
と私。
「三回撮った中で、最後のが演奏は一番良かったような気がするんだけど、、、」
すると妙子さんが
「二番目も三番目素晴らしくて悩んだのですが、二番目にしました」
「えーっ⁉︎絶対三番目だと思ったんだけど、二人がそういうならいいけど、めぐちゃんどう?」
「ごめん、音は三番目の方が良い!」
とめぐちゃん。
「だよね?!」
「・・・あの、実は三番目の方は私の背中が入っちゃってるの」
と妙子さん。
「そうなの?!でも演奏のクオリティ考えたら背中くらいいいよ!」
「やだ、ダメダメ、画像送るけど演奏中に変なオバさんが横切るのよ〜」
と半泣きの妙子さん。
見ると演奏途中に真剣な姿でカメラを構える妙子さんが短い間ではあるけれど思いっきり写ってる。
「なんか、手作り感あって可愛いよね」
「うん、私達撮影はプロじゃないんだしワイドショーとかだってたまにスタッフ入っちゃう時あるし」
とめぐちゃんと私で説得しても、やだやだ、ともう本泣きの妙子さん。
「昔から、黒子とはよく言ったもんだと思った、私せめてあの時黒いブラウス着て行けば良かった〜、よりにもよって白いの着てっちゃって、それも光沢があるの〜うわ〜ん」
・・・訳がわからなくなってる。
「いろいろ調べたけど、私の背中完全に消すのはプロでも難しい作業だって、、どうしよう」
すると、めぐちゃんが
「そうだ!愛さんのスマホの方で撮った画像使うか!」
「・・・えっと、もう必要ないなと思って削除した覚えが、、、」
「何っ?!」
それまでで一番恐ろしいめぐちゃん。
「ちょ、ちょっと待って探してみる」
懸命にスマホをいじると、なんと最近削除した項目というところに残っておりました。
削除まであと二日という文字を見た時は、マジ手が震えて、、
「申し訳ございません。セブンイレブンまで行きますので少々お待ちを」
と、パジャマを着替え右手で傘をさし、左手にスマホを握りしめて真夜中の2時にセブンイレブンの前で画像を送ったのでした。
めぐちゃんの懸命な編集で妙子さんの背中はなくなりました。
その後、デコさんや直子さんも画像を見てみたい、そりゃそうですよね、と見てもらうと
「私の音程が悪いのがはっきりわかる。ごめんなさい。でも声が裸のようで辛い〜」
と直子さんから泣きが入って、
「直子さんの音程大丈夫ですよ。裸も素敵!」
と言う私の意見は軽くスルーされ、みんなでビデオの音を使うかスマホの音源を使うか、めぐちゃんのマイクから取った音を使うか何度もやり取りして。
なんだかんだと結局時間がかかったと言う訳です。
大騒ぎの15日の登録は仮登録で、審査を経て本登録です。
先着4000名様のところに16000人応募ということで、一週間から10日待ちました。
「本登録されなかったらプロのアーティストじゃないってことだよね〜一人だけ落ちたらやだなぁ」(by デコ)
「神様、仏様〜」(by 直子)
とかみんなで言いながら、
でもメンバーは次々に本登録の連絡がある中、
代表者の私は、私ってプロじゃないのかな?などと落ち込みあの日の失敗を悔み泣きそうになりながらギリギリまで待ち、企画書提出の前日の夕方に本登録の連絡を受け取るということに。
その間にも、気を確かに持つんだと、デコさんめぐちゃんに励まされ自分でも自分を励まして企画書を書いておりました。
企画書は300字以内で、という条件に学生時代以来の四苦八苦。
めぐちゃんに何度も添削してもらいながら企画書を仕上げ、企画書提出日には今度はWi-Fi環境の整ったファミレスに朝から出かけ四人席を陣取りドヤ顔でモーニングセットを頼んだものの食べることを忘れるほど集中して、無事提出に至りました。
そこから、また待つこと約一週間。
企画が審査を通ったお知らせメールが届き、その時はみんなで大喜び!
もう、10万円もらったら打ち上げをする話までして浮かれました。
それこそ、試練はこれからということも知らずに。
核心になりますが、
元は「上を向いて歩こう&見上げてごらん夜の星をメドレー」という私の大好きなニ曲をデコさんと直子さんをイメージしてアレンジした曲でサクッとスマホで動画をとってダメ元で応募。というのが私の案でした。
ですが、東京都の大量の応募要項を読んだデコさんから
「私達のような動画に対して素人で編集とかはどうしますか?」
「映像プランとか立てなくて良いのですか?」
「アートにエールを!というのを表現するようにとあるけど、どうするのですか?」
などなど沢山の質問が届き、さすがのお気楽な私もいろいろ考えることに、、、
アートにエールを!は私達のやり方で表現するか。
と思い立ち、それから寝ても覚めても
「アートにエールを!アートにエールを!」とぶつぶつ繰り返しておりました。
休みの日の私の最大の楽しみ、銭湯に出かけても「アートにエールを!」は頭の中をぐるぐるし、薬湯に入っては「アートにエールを!」水風呂に入っては「アートにエールを!」
炭酸風呂に入ってまた「アートにエールを!」
たぶん口に出して言ってた変な人になりながら、何度目かの水風呂でふと
「アー」「あー?」?「ト」「と?」「に?」???
そうだ!
「アートにエールを!」をデコさんと直子さんに歌ってもらおう!
テレビCMのように、最初にひとフレーズ?
ええい、しゃらくせぇ、一曲作ってしまえ。
と慌てて水風呂から飛び出し戻って、化粧水もつけず髪もびしょびしょのまま五線紙と鍵盤の前で曲を作ったというわけです。
そして、動画は「アートにエールを!」と「上を向いて歩こう&見上げてごらん夜の星をメドレー」の二曲で提出するつもりで妙子さんとめぐちゃんを中心に編集が始まったのです。
そして、ここからがいよいよドタバタ佳境に入る訳です(笑)